先月末に開催した自社の研修合宿に引き続き、今回はグループ会社内のセミナーを担当する講師養成の為の合宿を熱海(網代)で開催。仲間の社長さん達5名と、参加者17名で出かけてきました。参加者のうち半分は今年の初めから毎月開催していた勉強会の参加者。今回の合宿は卒業検定にあたります。残り半分はまだ数回しか勉強に入っていないこれからの方々。
Canon EOS 5D Mark II + EF28mm f/1.8 USM
最近は若手に任せてあまり私が前に立つ事は少なくなりましたが、15年以上様々なセミナーを担当して来たので、新人の方々に身につけて欲しい事はハッキリしています。
1.自分のプレゼンを一行で表現出来ること。
2.プレゼンソフトやホワイトボードを使わずに練習する事。
3.原稿は書かず、レジメだけで練習する事。
4.聞き手をきちんと想像出来る事。
5.自分の言いたい事を、相手の聞きたい事に変換して話せる事。
6.話の内容や資料は自身で事実関係を検証し、自分が客観的に納得出来ている事。
一緒にアドバイスにあたってくれる仲間の社長さん達で講師経験のある人は3人だけ。そこでshiologyの塩澤先生がMacPeopleに連載されていた「Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤」からいくつかを使用許可を頂いて、使わさせて頂きました。塩澤先生どうもありがとうございました。
Canon EOS 5D Mark II + EF28mm f/1.8 USM
全24回の連載の中で、今回指導側にお渡ししたのは以下の4つ。
参加者にお渡ししたのは当然のように
です(^_^)
配布資料の数からして、今回は指導側につく社長さんの意識改革も密かな目標にしていました(^^)
指導側の皆さんに、あらかじめ渡して熟読をお願いしてあった塩澤先生の資料。ポイントになる部分をマーカーを引いて更に解説。全員一致で賛同して頂き、本番スタート。
Canon EOS 5D Mark II + EF28mm f/1.8 USM
私が担当したのは本番経験者を含む3名と、これから始める3名。皆さん前もって60分の内容のセミナーを話せるように準備して来てくれたようです。・・そこで・・その準備して来た60分の内容を「もれなく網羅した一行」にして発表して下さい。と言いました。(^_^)
参加者の皆さんは60分話すつもりで膨らませて来たようですが、普通にこれをやると贅肉ばかりのプレゼンになり、一体何を言いたいのかすら伝わらなくなります。
年初から研修を続けて来た3人は、ほぼ内容を保ったままダイエット作業にとりかかれた様子(^^)。新人3人は・・・かなり厳しい(^_^;)
Canon EOS 5D Mark II + EF28mm f/1.8 USM
新人3人がダイエット出来ないのは、これも言いたい、あれも言いたい・・という「こちらの都合だけ」で考えているから。自己中なプレゼンでは結果はついてこない。少数相手なら質疑応答形式で調整する事も出来るが、100名以上のセミナー形式では、相手の興味のありかと、その動きを正確に想像出来なければ聞き手にとって苦痛な時間になるだけ。だからプレゼンは「対話」なのだ。
午前3時を過ぎた頃に一旦終了。最終発表は翌日の午後(^_^)
Canon EOS 5D Mark II + EF50mm f/2.5 Compact Macro
研修生の皆さんは、その後も明るくなるまで作業を続けていたようです(^_^)
翌朝、最終発表は60分の内容を10分にして発表して頂きますとテーマを告知。最終調整を続けながら、研修生の皆さんの話を聞く。昨夜までの贅肉だらけの内容から一転して非常にシャープになってます(^◇^) 素晴らしい。
彼らも「10分でこんなに伝えられるなんて思ってもいませんでした」との感想が出るようになりました。
Canon EOS 5D Mark II + EF50mm f/2.5 Compact Macro
午後の発表ではホワイトボードの使用を許可しました。すると図や文字を書くことで更に言葉数を減らすことが出来ます。練習して来た研修生の皆さんもそれを実感出来た様子。伝える事の面白さを味わいはじめてる(^_^)
あらゆる工夫を凝らして、一方通行の「対話」をする。聞き手の事を考えれば簡潔明瞭が一番いい。
新人3人は、先輩3人の仕上がりを見て驚いている様子(^_^) でも大丈夫、必ず出来るようになるから。
Canon EOS 5D Mark II + EF50mm f/2.5 Compact Macro
最終発表も予想以上の完成度で無事終了。参加者一人一人から感想を聞くと、それぞれに新しい気付きと次ぎの目標を見つけられたようです。
そして何より嬉しかったのは、指導側の社長さん達が塩澤先生のコラムを実践して成果をあげれたことを喜んでいた事(^_^)
「あら探し」から「いいとこ探し」へ。彼らが仕事を楽しむには、自分たちが今以上に仕事を楽しんでいなければならないということ。目を吊り上げて仕事をしろと云うのではなく、自分が率先して楽しく仕事をして、その背中を見せる事。
そういう言葉が終了後のミーティングで聞かれたのは密かに狙っていた目的も達成出来たのだと思う。
いい合宿になりました(^_^)
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