2008年1月31日木曜日

『物』(Products)からのメッセージ

毎週1回行われる会議で「研究開発会議」というのがあります。今日もその会議に出席していました。およそ5年間こだわり続けてきた事がいよいよ実現して、今年の春から製品化が決定しました。物(商品)を作るのは、言い換えると「どこで妥協するか」って事だと思ってます。

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EOS 20D

「志」を持って作られたものは、手にした人にメッセージを伝えてくる。初めてポルシェに乗ったときに強烈なメッセージを感じました。作った人達がこめた思いとこだわり。

ポルシェという車の一般なイメージはブランド力で売れているだけで、すぐに壊れて、維持費が高くて、燃費が悪くて、見栄を張る実用にならない車。


自分で乗るまでは私もそう思っていました。でも実際は全然壊れないし、燃費だって国産車と変わらない・・いやむしろ良いくらい。それどころか車としての価値感がそれまでのどの車ともまるで違っていた。本当にまったく違った。その衝撃たるや・・・雷に打たれた感覚でした。

それはたとえ40kmで走っていたとしても、ポルシェ社のメッセージをドライバーに伝えてきます。(残念ながら助手席には伝えてきません(^_^;))

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EOS 20D
車の運転を楽しむ人間(別に飛ばすってことだけではありません)が、何を望み、どうしたいかって事を、この車を作っている人達は全部知っていて、だからこう作ったんだって・・わかるんです。まるで先回りされているかのよう。

このポルシェを作った人達の志と、それを製品として世の中に出した会社に敬意を表したいと感じました。

この体験はその後の自分の仕事に対する姿勢に大きな影響を与えてくれました。理想をどこまで捨てずにいられるか=どこで妥協するか。

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EOS 20D

今回製品化される物も、当初コンセプトを持ってあちこちの研究機関に相談に行っても、「そんなこと出来るわけが無い」とか「そんなのが出来るくらいなら大手がとっくにやっている」と全く相手にすらしてもらえませんでした。

それでも「それが出来たら素晴らしい事」は誰の目からも明らかなので、粘りに粘って、ようやく「そんなに言うなら・・・やってみましょうか」と口説き落としました。で・・・3年位した頃、ブレイクスルーが起きました。相手の研究員の方が私にくれた年賀状に「最初から常識的に無理に決まっていると思っていましたが、おかげさまで自分でも驚くような糸口を見つけることが出来ました。これは自分の人生にとって忘れられない教訓になりました」と書いてくださいました(^_^)

そのブレイクスルーから更に2年をかけて、まもなくその製品が世に出ることになります。「あきらめないこと、こだわり続けること」それを教えてくれたのは私にとってはポルシェだったのでした。

誰かの真似ではなく、志を持った人に作り出されたものは手にした人にメッセージを送ってくる。最近手にしたGR DIGITALⅡもMacも作り手のこだわりを随所に感じます。そんな「物」達からのメッセージが聞こえると、自分も姿勢を正さなきゃ・・って思うのです。

2008年1月25日金曜日

MacBook Air ? Mac mini? Mac Pro ?

初Macに選んだMacBook Shiro 。動作も十分軽くて快適快適(^^)

噂のBootCamp(ビリーじゃありません(^_^;))もやってみましたが、想像していたよりもはるかにまとも・・っていうより・・そのままWindowsでした。これには驚き!こんな値段でWindowsとMacの両OSが使えるなら正直言ってWindowsマシンより楽しめます。

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再起動をかけなくてはいけないのが面倒ではありますが、Windowsの必要があるときはWindowsマシンを使えば良いので、MacBookで真剣にWindowsの設定をするつもりは無く、ほんのお試しくらいの気持ちで入れてみたのですが、MacBookの外見でモニター見たらWindowsが動いているのって、けっこうインパクトあるようです。特にそれまでの私のようにMacの世界に全くアンテナを張っていない人達はBootCampって仕掛けすら知らない人が多く、MacでWindowsがスイスイ動いているのを見ると一様に驚かれます。

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先にも書いたようにMacBookの唯一の弱点はディスプレイの色域の狭さと液晶パネルの視野角の狭さでしょう。ですから机で使うときは外部ディスプレイに接続して使っています。ディスプレイのプロファイルを液晶と外部モニターと別々に設定できるのがとても便利。色のつながりがとても自然です。

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いいモニターがあるのならMac mini で良いんじゃない?って気になってきます。OSは両方使えるし・・いやどうせならMac Pro・・この2台の間に位置するグレードのiMacはモニターがついてしまっているとうのが厳しい。

そんなこんなを考えていると・・当初の目標である「外出先で撮影した写真をその場で見る」ってところからそれてしまう。

MacBook Air のディスプレイを早く見てみたいものです。まさかMacBook Pro Air なんてのも控えているかしら(^_^;)

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2008年1月20日日曜日

Fifty-Fifty

今年になって初めてFifty-Fiftyに行って来ました。

R0010927去年の12月ご近所めぐりで行って以来です。このお店の椅子やテーブルはスケートボードで出来ています。

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テーブルのボードには沢山のサインが書かれています。スケートボード好きのお客さんとご近所のワンコ好きのお客さん。一般にはお互いに話しかけるきっかけはあまり無いと思います。でもここに来ると、スケートボード好きの男の子とワンコの散歩で来たご近所の方々で会話が始まる(^^)

双方の理解が深まる(^^)

それをニコニコと眺めているご主人と奥様・・・素敵な方です。

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お店のコンセプトが面白いというのもありますが、FiftyFiftyっていう言葉そのものも実は好きです。

子供の頃は良く「妹と半分ずつね」って言われました。それが争いにならない方法だし、お互いに納得も出来た。

大人になるといつの間にかその精神が薄れて、少しでも多く

「 More and More」 って気になってしまう。

FiftyFifty・・・バランスのとれた状態が大切だよって教えられている気がするのです。

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2008年1月16日水曜日

MacBook Shiroのその後と、噂のAirが発売!!

先日人生初Macを購入後数日が経過した。購入時には秒読みに入っていた新型MacBook Pro(その時はProカテゴリーという噂でした)ですが、いよいよ発売開始になったようです。カテゴリーはProではなくMacBookでした。

初MAC第1印象で一番感じた「色の違い」ですが・・・ある程度じっくり触っているうちにやっぱりどうしても腑に落ちないほど色が違います。

私のWindowsはXPですが、モニターはナナオのCG241Wで定期的にEYE-One Macthでキャリブレートもしています。

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Windows環境でキャリブレートした様子。左側のグラフの通り、AdobeRGBの96%を表示できる色域の広いモニターです。

IEを使ってインターネットの写真を見る場合、IEは色管理を考慮していないブラウザーなのでマシン毎に色が異なる(^_^;)なので自分のPCでIEで写真を見てきれいだと思っても、それをWebにアップして他のマシンからIEで見た場合は同じ色で見えていることは少ないようだ。

ローカルPCでICCに対応したPhotoShopなどのアプリで開いた画面と、同じ画像をMacBookで開いて並べて見てもだいぶ色が違います。

これって・・もしやMacBookの液晶ディスプレイの色域が狭いのかも・・と思い立ち早速MacBookのキャリブレートも実行してみました。

MacBook_LCD

すると・・ 左側の緑・青・赤の中にある三角形の大きさを上のCG241Wと比べると・・一目瞭然に表示できる色域が狭いのが判ります。

そりゃ、MacBook Shiro +2Gメモリの価格より高価なディスプレイなんだから違っていて当然なんですが、じゃぁWindowsのノートPCのディスプレイと比べたらどうなんだろ?ってことでやってみました。

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こちらはPanasonicのCF-W4通称レッツノートのディスプレイです。残念ながら、MacBookはこのWindowsノートPCと比べても色域が狭いようです。orz

せっかくOSできちんと色管理出来る仕組みを持ちながら、ディスプレイの能力が不足して力を発揮できていない事がわかります。もちろん、普通にネットサーフィンして、メールして・・って使う分にはどうでも良いことなのですが、私の場合写真撮影の現場に持っていって色や露出の確認が出来たら良いなって思っていましたのでこれにはガッカリ。

そういう用途にはMacBook でなくMacBook Proを選んだ方が良かったのでは?・・そう考えたりもしたのですが、そこで先の新型Proの噂と現行15inchのMacBook ProのディスプレイのバックライトがLEDになっているという事が引っかかっていました。

LEDバックライトになって薄く低消費電力になっている事は確かなのですが、あちこち見て歩くと色がきちんと合わないと嘆いていらっしゃる方が多かったのです。新型MacBook AirもLEDバックライトになりました。今後はどんどん液晶バックライトはLEDに変わっていくでしょう。しかしまだ採用されてからの時間が短くて、色が安定して合うのか?など様子見の方も多いようです。

最後に、MacBook Shiro にCG241Wを外部ディスプレイとして接続し、キャリブレートを行いました。

MacBook_CG241W

当然のように・・・ばっちりの色見と特性。これでsafari(safariは色管理できるブラウザーだそうです)でネットサーフィンして見えた色は正しい色見で表示されているはずです。

MacBook・・Macだからという思い込みはあったにせよ、PanasonicのLet’sよりも色域の狭い液晶だったっていうのにはちょっとガッカリでした(T_T)

新しいMacBook Air。LEDバックライトの色の再現性や安定性の評価がこれからたくさん目に出来ると思います。クオリティアップに繋がっていることを期待したいと思います。

2008年1月13日日曜日

寒川神社 「点と線」

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GR DIGITALⅡ

毎年のセレモニーとして神奈川県にある寒川神社に初詣に行くのですが、今年は本日行ってまいりました。天候は曇り、気温は低くて並んでいるのはつらいものがありました。

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GR DIGITALⅡ

昇殿までの待ち時間は受付後70分、受付までの行列が同じくらいなのでおよそ2時間半もあります。そこでGR DIGITALⅡであちこち写真を撮ってきました(^^)。狛犬を対象に50枚ドリルに挑戦したのですが・・・50枚って想像するより大変な数でした(^_^;)。いいオヤジが狛犬の周りでパチパチ写真撮っていると、そこで記念撮影をしようとしている家族連れの迷惑そうな顔と、周囲の視線が痛くて・・・あえなく断念orz もっと人の少ない時でないと大変です。

そこで今回は「点と線」というテーマで神社の中を撮影してきました。

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GR DIGITALⅡ

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曇天で光が柔らかく全体に回っていて、コントラストが低くシャキッとした絵になりませんでした。

なんとなく・・GR DIGITALⅡのファームをアップデートしてから露出が少しアンダーになったような気がします。以前はデフォルトで-0.3に補正してあったのですが、補正を0に戻してみようかと思いました。

2008年1月11日金曜日

MacBook shiro 初Mac購入

もう20年以上コンピュータを使ってきました。一番最初はMS-DOS ver2.11。PC-9801Fという機械で、この時代はOSはおまけでした。それ以来DOS系以外のOSは使ったことがありませんでした。

それが、shioさんのブログを読んでいるうちに、Macもいいかも・・と思い始め・・改めてあちこち見るうちに・・CPUがIntelになり、なにやらWindowsも動くらしい・・今まで全く触ったことのないMacも、勉強のために触ってみようかという気になり、本日購入してきました。

MacBook GR DIGITALⅡ

今年の「センスを磨く」って目標にもぴったり(汗)

MacBook GR DIGITALⅡ

外箱も、中の説明書も・・無骨なDELLのダンボールを見慣れた目には衝撃的です。PCの世界では比較的おしゃれなVAIOも4台使ってきましたが、ここまでこだわった梱包やマニュアル類は見たことがありません。

MacBook GR DIGITALⅡ

ディスプレイ裏のこのマーク・・電源が入ると光るんです、びっくり。

MacBook GR DIGITALⅡ

ざっと初期設定を済ませていると、アップデートの通知。さっそく実行。

個人的には一番スペックの高いMacBook黒にしたかったのですが、娘のたっての希望で白に。HDDの容量が違うだけで2万円も高いのなら、どうせHDDは換装してしまうつもりなので白でいいか・・とメモリーだけ2Gをプラスして買ってきました。

でも何より一番驚いたのはブラウザのsafariでみたWebの色の違いでした。自分のこのブログの写真。safariで見ると全く色見が違います。orz

なにこれ!ってくらい違うんです。今のモニターはナナオのCG241Wって機種で、キャリブレーションも行っているんですが、ブラウザーでこんなに色が違うなんて・・・・Mac使いの方はこの色で見ているんですねぇ~。

新しい文化に触れるって、まるで旅行に行ったときのように新鮮な驚きがたくさんありますね。ちと腰をすえて・・・あれこれやってみようと思います。

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2008年1月8日火曜日

八芳園で会議&賀詞交換会

2008年が始まって最初の会議が八芳園で開催され、会議終了後は賀詞交換会。毎月初旬に開催される定例会議なのだが、年初は会議終了後に賀詞交換会が開催される。

R0010759 GR DIGITALⅡ ここは庭園がきれいで有名なところですが、毎月会議で来ていても、終了後には質疑応答などで忙しく、じっくり見た事が無いのが残念。今日もテラスから眺める程度しか出来ませんでした。

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それでも、仲間と今年の抱負を語り合いながら歓談するのは楽しいものです。

刺激を与え合い。

勇気を与え合い。

健闘を誓い合い。

「磨きあい」の精神で2008年をスタートしようと思います。

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2008年1月6日日曜日

いよいよ仕事始め・・・

正月休みも今日でおしまい。明日から早速会議で、資料を作っていてやっと終わりました。年が明けてからは年始まわりで、お休みとは云いながらそれなりにバタバタと忙しい。本音を言えばどこかに出かけて写真を撮ってきたかったのだが、この時期家族をほったらかしに出来るはずも無く・・(^_^;)

買い物のついでに数枚撮るのが精一杯。

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銀座で不思議なビルを発見!曲がりくねってます。まだ完成していないようでしたが、今度是非ゆっくり行ってみたいです。

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裏通りではお箸屋さんを発見。50万もする箸を売ってました。

本日は港北でお買い物をした後、用賀で夕食。

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中庭にある池?にきれいにイルミネーションがきれいに反射していました。

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でも風が吹くとこんな事に。

shiologyさんで、私のコメントを取り上げて頂きました<(_ _)>

1146-080105 磨きあい 

このブログの年頭に書いた あけましておめでとうございます の記事について書いていただきました。この日撮影された写真をflickerに233枚の写真をアップしたということでしたので、233枚全てを拝見しました。本文中に掲載された写真だけでなく、前後に撮影された写真を通して見る事でたくさん気づくことがありました。また通して見る事で撮影者の移動する視線になって、どんな着眼点を持っているのかなども大変参考になりました。

なかでも、今まで自分では全く気がつかないでいたのが、「影」を被写体にするって事。影が導線の役目をしてその先の被写体に見る目を連れて行く効果。影を主役にすることで、構図に幅が出ること。

光と影なんて言葉は良く聞いていたし、頭では知っていたけれど・・こんなふうに感じたことはありませんでした。ぜひトライしてみたいと思いました。

それにもまして・・・塩澤氏のこの日のタイトル 「磨きあい」 この謙虚さはどうだろう。教えを乞うている私に、共に磨き合あいましょうという塩澤氏。

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自分を磨く。
相手を磨く。
センスも互いに磨きあい。
ひとりひとりが輝きを増していく社会。
ステキです (^_^)

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最近先生がらみの話が偶然多いのですが、塩澤氏も教職についていらっしゃいます。

成蹊大学 法学部准教授 政策研究大学院大学 客員教授

詳細は氏のブログでご覧頂くとして、写真ばかりかこういった姿勢も見習って行きたいと思いました。

やば・・Mac 買っちゃいそう・・・(^_^;)

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2008年1月3日木曜日

向山先生からコメントを頂きました

昨年12月22日のクラス会について書いた記事 向山洋一先生と33年ぶりの再会 になんとご本人とTOSSの方からコメントが投稿されました。

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向山です。
教え子の嬉しいブログ何度も読みました。
羽田空港に近い人情厚い町で私は新卒から4年間素敵な父母と教え子と夢のような教師生活を過ごしました。
何十年ぶりかに会った教え子は、どの子も素敵で輝いて自分の道を歩んでいました。教師の仕事が何十年か後にどうなったのかという本は、これまでにありませんでした。
日本の教師の一人としてその仕事の責任を取ることを思ったのです。
それに何よりも出版パーティーでまたあの素敵な教え子とお酒を飲む事ができます。
人生の喜び、これに勝るものはありません。
ゆきちゃん、ブログありがとう。
向山洋一

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今のテクノロジーのお陰で、昔では想像も出来ないような情報の伝達と拡散が起きていることが実感できます。

実は先日のクラス会でTOSSの皆さんが先にお帰りになったあと、当日感じていた戸惑いを向山先生にぶつけてみました。

私が感じた”戸惑い”とは向山先生の教育技術が優れていたから我々はこの年齢になっても先生を尊敬しているのだろうか?というものです。
先生のお陰で跳び箱が飛べたから、先生のお陰で百人一首が覚えられたから・・そういった教育技術が優れていたから忘れられない先生になっているとは感覚的に思えなかったからです。

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で、単刀直入に聞いてみました。 「教育って技術なんですか?」

先生の答えは、車の運転が教本を読んだ「知識」だけで出来ると思うか?実際に教官に乗ってもらって実際の車を運転して、最低限の技術を身に付けなければ運転なんて出来ないだろ。今の教師にはそういった技術を身に付けたり磨いたりする場が無いんだ。ほとんどぶっつけ本番で教壇にたって子供たちとやり取りをはじめるんだ。たまたまうまく行けば良いけれど、失敗すれば教師も生徒も傷だらけになる。そうであるにも関わらず傷ついて失敗しながら一人前になって行くんだってのが今の仕組みなんだよ。

でも、こうしたらうまく行く、こうしたら失敗するって事が先輩の経験の中にあるのに、なぜ同じ失敗をさせる必要がある?教師にも子供にもいい事なんかありゃしないじゃないか。

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これを聞いて、今の自分の仕事で感じている問題とオーバーラップしました。

営業の仕事はお客様に商品の特徴と、それがいかにお客様に有効かを説明して、納得してもらったら購入してもらう。で、新人さんは皆熱心に商品の勉強を始めます。知識は十分・・でも・・実績の上がらない人が意外に多くいます。知識で物が売れると思っている人が多いのです。

でも実際は営業は心理戦。知識が無ければ話にならないけど、知識だけでは物は売れない事を私は知っています。

顧客の小さなサインを見逃して、結果につなげられない人が多いのです。で、2年前から毎週現場で起きた様々な事例を、営業担当全員の前で発表してもらい、「こんな時どうする」という勉強会を続けてきました。体験を共有する仕組みです。

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ベテラン営業マンのなかには、相手はいろいろなんだからそんな事やったって無駄だよと言う人もいました。でも、自分の経験では大きく分ければ何通りかのパターンを習得しておけば70%の相手には通用すると思っています。自分もたくさん失敗してつかんできた事を全部公開して勉強会を続けています。

その自分の続けている勉強会に非常に近いものを向山先生の話から感じたのでした。

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教育って技術なんですか?、僕らが先生から受けた影響は先生の技術が高かったからなんですか?

という問いに答えてくれた先生の話を聞いて、最低限の技術を持つこと。その場が今の仕組みの中に無いのならそれを作ろうという志を理解しました。

と、同時に向山先生の知識と技術のお陰で、今の自分があるのかと自問してみると、やっぱりプラス向山洋一という人の我々に対する姿勢があったからだと思えてならない。先日の記事にも書いた、まだ小学生だった我々を子供としてではなく、人として扱ってくれた事への感謝と敬意の念は忘れられない先生の「味」として記憶に残っているのです。

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再び、営業マンを例にすると、知識+技術を身に付けたあとの最後の課題は自分の味を作ることなんです。「他の誰でもない、君がいい」と顧客に言わしめる「営業マンの味」。人間を相手にする教師という職業も、ひょっとしたら似たような側面があるのでは・・と思いました。

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2008年1月2日水曜日

あけましておめでとうございます

カメラ機種名 Canon EOS-1D Mark III 撮影モード 絞り優先AE Tv(シャッター速度) 0.7 Av(絞り数値) 2.8 測光方式 評価測光 露出補正 -1/2 ISO感度 200 レンズ EF16-35mm f/2.8L II USM 焦点距離 16.0 mm 色空間 Adobe RGB

おかげさまで無事に2008年を迎えることが出来ました。

昨年は仕事環境の変化、旧友や恩師との再会などが私自身に大きな影響を 与えてくれました。また長年ROMしていた塩澤一洋氏のshiologyというブログにならって、このブログを書き始めました。

今年の写真の目標は「センスを磨く」にしました。

今までは自分は生まれつき芸術的なセンスはないと思っていました。 ところが塩澤氏から、センスは「ある」「なし」ではなく、磨くものだというメッセージを頂きました。なるほど、自分は今まで「センスがない」と思い込んで、磨こうなどと思ったことがありませんでした。まずは50枚ドリルから頑張ってみます。