2011年9月5日月曜日

パシフィコ横浜で日野原重明先生のお話を聞く

横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜国立大ホールをお借りして、「10周年の集い」という式典が開催されました。今の仕事をスタートして今年でちょうど10年ということで、みんなでお祝いしようと云うことになり、3000人が集まった。そのメインイベントとなるのが聖路加病院名誉院長で、来月100歳を迎える日野原重明先生の講演だった。


Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II

ちょうど1年前に弊社の製品をご愛用いただいているご縁で初めてお目にかかり、今回のイベントを依頼すると快諾いただけました。でも正直なところ、来年の予定を立てても大丈夫なのかと(^_^;)心配したが、その時もエレベーターには乗らず階段をピョンピョンと上がって来られるのを見て、あまりの元気さに本当にびっくり仰天した。しかも一年先の予定までびっしりつまっているというではありませんか。(^_^;)


Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II

いよいよ迎えた当日。 1911年(明治44年)生まれの先生ですが、一年前はナイチンゲールが亡くなった年で、一年後の1912年はタイタニックが沈没した年だと(*_*;

印象深かった先生の言葉をいくつか書き残しておこう。

  • 「新しいことを始める限り人は老いない」、「始めることを忘れなければ人は老いない」
  • 老木は倒れてもその根から若い芽が出る。落葉の中の水と水分が根から吸収されて春になると青い葉が出る。命は循環している。
Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II
  • アメリカも9.11の後、「今度からやるなよ」と許せばテロは無くせたのに、何倍にもしてお返しをするから戦争は止まらない。許すということはとても大切なこと。
  • 過ちを犯すのが人間。そんな時、「今度からやるなよ」といって許すことが本当の解決になるということを知るべき。
Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II
  • 100歳は110歳に向けてのスタートラインであると考えています。今から生涯が始まると思えばいい。20代でも30代でも、還暦でも今をスタートにすればいい。いくつでもいいから、今からがスタートである。
  • 逆境とは何か?逆風の中で勇気ある生き方。逆風の力を利用して進むヨットの如く人は逆風の力を利用し、集まった人たちの協力と工夫で持続して勝利を得ることが出来る。
Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II
  • 再建は希望である。前よりも良いものにするためには今あるものを壊さなければならない。それが自然の力であるか人が壊すかの違いがあるけれど、これによって新しい計画をたてることが出来る。これは希望です。その時に大切なのは一人では出来ないから友人を持つということ。誰を友達とするか、誰と出会うかがとても大切。
  • 勇気を持って行動するというのは人間にとっての一つの徳である。プラトンは人間には4つの徳があると云った。英知、正義、自制心、勇気ある行動の4つ。思ったことを行動することが大切。その行動でこそ社会が作られる。思っているだけではダメ。それをみんなで作るということ。
Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm f/2.8 L USM II
  • 偶然をチャンスに変える。いつどんな時も準備をしておき、どんなハプニングにも対応できる。運命は与えられているものではなく、自分で作っているものだと思うこと。
  • 自分を表現する仕事は、その中身をどのようにも変えられる。
  • 行動が視野を広くする。まず一歩を踏み出す。次の一歩は自然に出ているもの。
Canon EOS 5D Mark2 + EF70-200mm f/2.8 L USM
  • 変化を恐れない。自分が変わることを自分で望んでほしい。
  • 出会いを大切にして、勇気を持って行動する。夢を持って。


Canon EOS 5D Mark2 + EF70-200mm f/2.8 L USM

講演中、演台を使わず、水も飲まず、もちろん原稿を読むわけでもなく。手にしていたのはスライドの順番が書かれたレポート用紙だけ。今流行のアニメーションなど一切ないシンプルなスライドが出るには出ていたが、それよりも本人の言葉で語られていく話。

こうやって文字にしてしまうとごくごくあたり前の事が並んでいるように見えるけれど、100歳になろうとする日野原先生が話すからとても説得力がある。そもそも当たり前の事が一番難しいのだ。「考え方で人生は変わる。僕はそうやってこれまで生きてきたんだよ」そんなふうに聞こえました(^^)


Canon EOS 5D Mark2 + EF70-200mm f/2.8 L USM

また若干16歳の山根一仁君が素晴らしいヴァイオリンを披露。彼は仲間の所長さんの息子さんで、昨年の日本音楽コンクールのヴァイオリン部門で第1位に選ばれた実力派。中学生で1位を獲得したのは26年ぶりだそうです。

今回のイベントでは久しぶりにCanon EOS 5D Mark2を引っ張り出して広角と望遠を担当して撮影。被写体ブレを嫌ってISO 6400まで感度を上げて撮影しました。等倍鑑賞でなければ個人的には全然OK。コンデジばかりでなまった体には新鮮な撮影でした(^^)

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