パワーポイントやキーノートを使ったプレゼンで間違いやすいのは原稿のような「文章」を書いてしまうところ。
発表者にとっては原稿がスクリーンに出るのだから「言い忘れ」の心配が無く楽だ。でも聞き手は文章を読まされに集まったのではなく、話を聞きに来たのだ。

Canon EOS-1D Mark3 + EF24-70mm f/2.8L USM
また聞き手への質問で意に反した答えが返されたとき、次ぎのスライドへの橋渡しができず、詰まる人も良く見かける。これは質問そのものに問題があることが多い。
「プレゼン=パワーポイントやキーノート」が当たり前のようになって、アニメーションや動画などリッチなコンテンツをふんだんに盛り込めば訴求力が上がるかのような妄想を抱いている営業さんが多いので、自ら「No PowerPoint」のプレゼンを実践して見せる事にしたのです(^^)

Canon EOS-1D Mark3 + EF70-200mm f/2.8L IS USM
これが久々にやってみると超楽しい(^_^) まさにライブ。
聞き手とのやりとりから話をしていくから当然聞き手が変われば話も変える。同じタイトルのプレゼンでも結論が同じだけで、入り口も、途中も毎回変わる。
その場で聞き手から出た質問などをホワイトボードに書き出しながら、意図した方向へ納得感を持ってもらいながら誘導して行く。必然的に会場は一体感が出てくる。
やっぱり、こうでなくちゃ!と実感(^_^)v

Canon EOS-1D Mark3 + EF16-35mm f/2.8L II USM
ホワイトボードに書くにも、マーカーの色、字の大きさ、ボードの中の配置を考慮せよ。
話し終わって講演者が引っ込んだあとでも、ボードに残した図や文字から公演中の印象が再度思い出されるように意識し、完成図をイメージしてから最初の文字を書き始めよ。
20年近く前に師匠から教わった言葉を久しぶりに思い出した。
スライドに縛られないプレゼンの楽しさ。(^^)

Canon EOS-1D Mark3 + EF70-200mm f/2.8L IS USM
パワーポイントが当たり前の今だからこそ、これらを後輩に伝えるべく勉強会を開催している。スクリーンに映し出されたスライドではなく、語りかける事ではじめて人の心が動くのだから。