2008年10月6日月曜日

プロとしての自覚

今日は午後から自分の会社で営業のプロモーションを開催。プロモーションの終了間際、お越し頂いたお客様一人一人にお礼と、感想を伺って回った。そんな中初めてのお客様に、あるスタッフからきつい言葉をもらったとの訴えを受けた。誠心誠意お詫びして大事には至らなかったが、ちょっと考えてしまった。

R0012468

GR DIGITAL 2

このスタッフ、無論悪意があっての事ではない。本人はそれで良いと思っている。以前にも同じスタッフへ同様のクレームがあり、反省会でも話題に上がったりしていたのだが、いかんせん本人が善かれと思った行動や言動が逆効果になっている。本人が良いと信じて疑わない場合などは逆切れされる事もあるから難しい問題だ。

R0012449

GR DIGITAL 2

自宅へ帰ってから塩澤一洋氏の“Creating Reed, Creative Mass.──大公開時代の羅針盤”のバックナンバー掲載日である事を思い出して見に行くと・・今日アップされたバックナンバーは「第20回 自分と相手のエンジョイ」。

私が初めてMacを手に入れて、Macの勉強の為に初めて買ったMacPeopleに掲載されていたコラムだった(^_^)。雑誌で読んだ時にもとても感銘を受けたのだが、なんと今回のような事例がなぜ起きるのかのヒントになるような文章を再発見することが出来た。アリガタイ!(^^)

R0012457

GR DIGITAL 2

詳細はリンク先を熟読していただくとして、今日私が改めて勉強させて頂いたポイントをあげてみる。

  1. 仕事を嫌々やっても気持ちは後ろ向き。入ってくるはずの情報にも気づけない。身に付くはずの能力も身に付きにくい。とても損なやり方。
  2. 頑張ってやるのも効果において差がない。
  3. 同じやるなら楽しくやろう。楽しくないなら楽しくしよう。自分の気持ちを盛り上げたり、興味を喚起して、楽しくなるような工夫をしよう。その工夫自体も楽しもう。そうすれば、同じ時間を何倍にも有効に使えて、得るものも大きい。楽しくやれば身に付く。第一、気分がいい。
  4. もしどうしても楽しくないなら、道はふたつ。自分で楽しくする工夫をするか、やめるか。どちらか。

さらに

  1. 自分が楽しめる人はその楽しみを周囲の人にも発信できるはず。つまり「自分が楽しむ」から「他人を楽しませる」への発展だ。
  2. 「楽しむ」と「楽しませる」。似て非なるものだ。自ら楽しむエンジョイと他者を楽しませるエンターテインとの間には、実は大きな谷間がある。
  3. エンターテインメントとは他者をエンジョイさせられる表現力のことだ。それはホスピタリティーやもてなす心のなせるワザであり、相手のエンジョイを引き出そうという気持ちや配慮の表れである。

最終的にはこう書かれている。

従ってエンターテインメントには、自分がエンジョイするのとはまったく異なる技術的・精神的要素が必要だ。自分が「楽しむ」ことの延長に人を「楽しませる」ことがあるとしても、両者は、次元の異なる行為である。それができる人のことを「プロ」と呼ぶのだ。

R0012448

GR DIGITAL 2

そう、まさに・・・そうなのだ。

今日のスタッフにしても、自分は楽しんでいる。ここまではOK。しかし相手を楽しませるのは「次元」の異なる行為なのだという事の理解が足りないのだ。駆け出しの営業さんにはこんなタイプを良く見かける。相手を見ずに自分の言いたい事を捲し立ててしまう。これではどんな良いものでも売れはしない。

プロとしての自覚を持ってばこの「次元」の違う行為も「楽しく習得する工夫」を見つけて身につけてしまうだろう。今度の反省会は塩澤先生のこのページを使って話してみよう(^^)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「楽しむ」
ましてそれが仕事となると否定してくる人もいますね、自分もそうでした。

「頑張るから、楽しくないことだから」お金が貰える。なんていい返したこともありました。

次に理解出来るようになっても、「いつものパターン」が沁みついているとなかなか楽しめない。

出来るようになったのは「仲間」の存在でした、何がどう楽しいのかをいつも見せてくれた奴がいました。
20年前の「居酒屋カンパイ」では合言葉のように「楽しんでるぅ?」が飛び交っていました。

いつしか自分にも身に付いていたようで、それは広まり商売繁盛の土台だった気がします。

一過性に留めず、その環境を創り出せたなら凄い力になると思えます。

「どうやって継続していくか」までをセットで!!

ゆっきぃ さんのコメント...

一日一麺さん。
> 20年前の「居酒屋カンパイ」では合言葉のように「楽しんでるぅ?」が飛び交っていました。

いいですねぇ〜(^^)
これこれ!一部ではなく全員でそうありたいんです。

「社員」とは書かず「仲間」と書いてあるあたりに、当時のカンパイに流れていた空気が読み取れますね(^_^)