前回のエントリーで、仲間たちとの語らいが非常に有意義だったと書きました。今日は少し違った視点で感じた事を書きたいと思います。
サイパンに観光で行くと翌日の午前中は無料の島内観光がついてきます。ホテルまでバスが迎えにきて、島内の観光名所を午前中案内してくれるというもの。もちろん、最後はDFSで解散になるわけですが(^_^;)
今回はこんなバスが迎えにきました。これ・・・なんだかわかります?
「サイパンだ バス」というのだそう。サイ+パンダ なわけ。本当のキャラクターはこんなやつ。
すごい。
前回来た時もこの無料島内観光に参加したのだが、その案内される観光名所4カ所のうち2カ所は太平洋戦争のつめ痕であるバンザイクリフとラストコマンドポストだ。バスの中では現地のガイドがその戦いがいかに悲惨を極めたものであるかを語ってくれる。
この戦いで亡くなったのは現地人、民間人を含めて55000人が命を落としたのだそうです。写真は有名なバンザイクリフ。ここから5000人の人がバンザイと叫びながら海に身を投げたという。印象的だったのは沢山の慰霊碑の中に刻まれた米兵の言葉のなかに、「飛び降りる人たちをなんとか制止したかった」と書かれていた事。
『生きて虜囚の辱を受けず』勇躍全力を尽して従容として悠久の大義に生きるを悦びとすべし。
教育・常識・情報とは恐ろしいものです。
ラストコマンドポスト、文字通り日本軍最後の軍事指揮所跡。ここには島内各所に配置されていた日本軍の兵器が集められている。観光地だから現地の人がカメラを持って待っていて、記念写真を撮られる。買うかどうかはもちろん自由なのだが、そこで笑顔でのポーズを求められても、素直に笑えるわけが無い。
半世紀前に起きた悲しい出来事の跡を巡って、改めてこの青い海と空を見るとほんの少し生まれた時が違っただけで、同じ景色を絶望して見ていたのかもしれない自分を想像してしまった。
沢山の人たちが亡くなって、今の自分たちが生かされている。その事を当たり前のように思ってしまっては申し訳ない。目を覆いたくなるような光景や、耳を塞ぎたくなるような話でも、彼らの死を無駄にしてはいけないんだと思います。
2 件のコメント:
抜けるような青さにハイビスカスの赤が映えますね!
自然の放つ美しさの中、迷彩柄の武器は違和感を覚えざる得ない光景です。
忌まわしき過去の上に成り立っている今日ですが、必要悪だとは思えません。
戦争のない平和な世界は我々の世代には実現できそうもありませんね。
此処を訪れた人には是非、せめて身の回りだけでも争い事をやめようと実践してもらえるといいですね。
サイパンダ!
無理アリアリですが、バカンスで滞在出来るなら許せちゃいますよ!
子供達は全く抵抗ないんじゃないかな?
2度ほど行ったことがあります、初回は前妻との婚前旅行、二度目は会社の研修でした。
1日1麺さん、おつかれです!
沖縄にも仕事と遊びで良く行くんですが、沖縄戦についてはよく語られますし、「勉強」して知っている事も多かったのですが、やっぱり実際に行ってみて「勉強」して知っている事と目の当たりにする事の違いを痛感したものです。
サイパンはそれこそ教科書に何行書かれているのだろうか?って思ってしまいました。
そして、ここが陥落した事で隣のテニアン島から原爆を搭載したB29が飛び立ったと思うと、やはりバカンス気分を満喫する気にはなれませんでしたよ。
サイパンダ!・・このキャラ当然日本向けに作られたのだと思いますが、皮肉な事に今観光客の中心は中国・韓国からの旅行者だそうです。
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