2011年2月27日日曜日

向山学級のクラス会にて

TOSS(Teacher's Organization of Skill Sharing)を主宰する向山洋一先生。私の小学5〜6年の担任でした。その仲間達からクラス会のお誘いを頂き、帝国ホテルで待ち合わせた後、銀座のフグ料理のお店へ出かけてきました。


GXR + GR LENS A12 28mm F2.5

仕事で少し遅れて現場に着くとそこには一年ぶりの懐かしい面々が既に集まっていました。

前回の模様は以下のエントリーに書きました。

http://www.mzkpp.com/2009/11/blog-post.html → 向山同僚セミナーとクラス会(前編)

http://www.mzkpp.com/2009/11/blog-post_22.html → 向山同僚セミナーとクラス会(後編)

今回はTOSSの先生方もいらっしゃらず、先生お一人。

教育への情熱は少しも薄れてはいない様子。いつものようにカバンの中から山盛りの資料を取り出して皆に配ってくれました。読売新聞2011年2月24日でTOSSが取り上げられた記事のコピー。「発達障害を医師と学ぶ」という内容。もう一つは産経新聞2011年2月12日のオピニオン「小学6年龍馬君の訴え」という記事。


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様々な具体例を教えて頂いたが要約すれば「教えて」「褒める」と「教えない」で「叱る」がその後の子供の成長に大きく影響するのだと云う事だと思う。先生は我々の担任当時の事を回想して「だから当時は俺も未熟だったって事だな!ワッハッハ」と・・(^_^)

<追記>-------------------

「教えて」「褒める」はともかく「教えない」で「叱る」と書いただけでは意味が判らないなと反省し・・(^_^;)

「教えない」とは「自分で考えなさい」というタイプの授業の事をさしているらしい。基礎学力が養われた後ならわかるけれど、順序立てて量をこなし、基礎を身に付ける時期にこれをやるから落ちこぼれを量産するんだと・・そして出来ないと「何故出来ないのかと叱る」というわけ。

<追記終わり>----------

で、先生の話を聞きながら心に浮かんでいたのが成蹊大学法学部の塩澤先生のこと。

shiology(http://shiology.com/shiology/)の写真ばかりでなくそこに書かれている文章がなぜこれほどキラキラしているのかに興味を持ち、MacPeopleに掲載されていた先生のコラムを読んでどうしてもお会いしたくなりラブコールを送ると研究室への訪問を快諾頂き、様々なお話を伺う事が出来ました。

MacPeopleに掲載されていた塩澤先生のコラムの中でも特に感銘を受けたのが

http://ascii.jp/elem/000/000/173/173638/ →「肯定力」

http://ascii.jp/elem/000/000/153/153243/ →「愛はあふれるもの」

大学の先生と小学生の先生では対象が違いすぎるかもしれません。そもそも大学は自らが考えるところですから方法論は違って当然。

しかしながら教師として根底に流れている理念には共通の物を感じたのです。


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さらに自分の仕事でも新人をどう育てるかという部分についてTry&Errorを繰り返す中で、学校の教育と会社では目的が異なると思う自分と、人を育てる事に変わりはないと思う自分が行ったり来たりしていました。

相手の年齢によらず根底の理念はやはり「教えて」「褒める」が良いように思えました。言葉だとこれも薄っぺらに見えてしまいますし、云うほど簡単な事ではありません。仕事はそんなに甘いものではないとのお叱りも聞こえてきそうです。


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不惑の歳をとうに過ぎてもまだこのザマだ(^_^;)

だから人生は面白い。

2 件のコメント:

1日1麺 さんのコメント...

ドモです!
やはり、参加すれば何かしら得るものがありますね。
それにしてもゆっきぃさんのスポンジの如き吸収力、
謙虚さには頭が下がります。

あっしは最近ダメポなんですよ~
未来の不安からは逃れようと、見ているのは目先か過去。

結局「健康ならとりあえず、いいか」 あたりで妥協する始末。
伝家の宝刀を振りかざすような理由で自ら納得しているようじゃ、ダメですよね。もう「桑年」

根性まで年とったのか? 嫌だなぁ~

ゆっきぃ さんのコメント...

一日一麺さん
ご無沙汰です(^^)
自分で「最近ダメポ」なんて云える方がよほど謙虚だと思いますけど(^_^;)
実はこのクラス会の時に先生にも云ったですが、小学校の卒業時に向山先生に書いてもらったサイン帳のメッセージ。
「力及ばずして倒れる事は辞さないが、力尽くさずして倒れる事を拒否する」
というものなんです。これがこの歳になってもこびりついてて(^_^;)
何かをする時に「力尽くしたと云えるのか?」「まだ出来る事があるんじゃないのか?」と思っちゃうんです。
悪いのは周囲の人もその目で見ちゃう事。
先生にそう云ったら、「そりゃ周りに迷惑だ」と(^_^;)
云われましたよ。(苦笑)