肩の縫合テープを外してもらって、半年間のモヤモヤがようやく晴れた気がした土曜日。Twitterのタイムラインに私の選挙区から選出された藤田のりひこ議員の「本日午後4時から毎週定例のタウンミーティングを蒲田駅西口の藤田のりひこ事務所にて行います。テーマは福島原発事故対応についてです。南相馬市の警戒区域内視察の報告など行います。是非ご参加下さい。」とのツイートを発見。
Canon EOS 5D Mark II + EF35mm f/2
これ幸いと事務所に電話をして参加表明。 定刻15分前くらいに事務所に到着し、会議室に入ると先に3人程の方がいらしてました。その後続々と参加者がやってくる。どうやらほとんどの方はおなじみさんの様子。街中に貼ってあるポスターでしか見た事のない藤田議員が時間通りにやって来てタウンミーティングスタート。初参加は私を含めて2名。進行の勝手が判らないのでまずは議員のお話を聞く。
この日の内容は藤田氏の5月5日のブログ「南相馬市警戒区域の実態」というエントリーに書かれている視察の報告のようだ。ブログの内容は既に読んでいたのだが、藤田氏はそこに書けなかった現場の様子、被災者の声などが生々しく話してくれた。縦割り行政がもたらしている具体的な弊害などについても聞かせてもらいました。
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藤田氏は37歳の新人議員さん。政権与党議員新人代議士という彼の立場で正直なところどのくらい党や現政権を擁護あるいは批判するのだろうかと興味を持って臨んだ訳だが、党や官邸などの問題点をきちんと批判する姿勢は評価したいと感じました。
最終的には20人弱ほどの人が集まっていたと思われる中、参加者間の様々な視点での質疑応答や意見交換も参考にはなった。さすがに常連さんは議員さんのミーティングへ足を運ぶ位だから普通の人よりはいろいろな事に敏感なのもうなずける。繰り返し議員から直接お話を聞いていれば情報量も多いだろう。
おおむねこの日のテーマでのお話が終わった頃、初参加なので既出ならばご容赦をお願いしたいとお断りして、福島県の学校の20msv/年という暫定値についてどうお考えか?と質問させて頂きました。仕事でおつきあいのある福島市や郡山市在住の人々が300人もいる私としてはとても他人事ではないのが正直なところ。
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この20msv問題は改めて詳述する必要も無いほど物議をかもした件ですが、注目していた事案なので出来る限りiwakamiyasumi氏のUstreamで一次ソースを拾っていた。社民党の福島みずほ党首インタビュー、内閣参与の小佐古敏荘が抗議で辞任し、民主党 空本誠喜議員が小佐古氏の代わりにインタビューに答えたり、その他その他ニュース系サイトで出て来る批判の山(^_^;)・・果ては海外からも非難を浴びるありさまだ。
藤田議員の回答は「ICRPの定めた1〜20msv/年の範囲の中で、これまで最も厳しい1msv/年としていたものを、そのまま運用すると避難地域などにしてしまうと地域のコミュニティを崩壊させる可能性もあり、政府としては国際基準上限まで引き上げてこれを回避したということです」という報道と同様な回答。
確かにそうなのかも知れない、でも地域コミュニティの維持と子供の安全性を天秤にかけられるのだろうか?
さらに1msvだった基準をどんな議論を経て20msvに引き上げたのかが明らかにされていないのは問題ではないのか?との質問には「確かにやり方への批判の方が多い。突然そういった数字がポンと出て来ると云う事で、警戒区域設定の時と同じ問題が起きている」という回答だった。(実はこの先をさらに質問したかったのだが、他の参加者もいる事から今回は遠慮した。藤田議員の時間があればまたお聞きしたいと思っている)
どうやら同じ民主党議員でも政府の唐突な決定には困惑しているような印象だった。
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一緒に参加していた常連メンバーからも様々な意見が出ていたけれど、やはり地元の問題ではないだけに現実感が薄い気がした。
およそ1時間半でミーティングは終了。藤田議員と写真を撮って頂いて初体験は終了となった。
20msv/年という基準に至った経緯への不信感は結局何もぬぐい去る事は出来なかった。無論個人的にはその暫定基準を出来るだけ早く見直すか、除染作業を急ぐかしてほしいとは思うけれど、今回はその為に藤田議員のところに出かけた訳ではない。
こんな時だからこそ国を信頼したかったのだ。
有権者として、投票権を行使した一人として、選ばれた議員さんがどんな人なのか、選ばれた後にどんな活動をしているのかを知らないなんて事を反省したからだ。その意味ではご本人に直接会って、質疑応答の機会を得られた事はホームページやブログでは判らない「その人」を感じることが出来たのはとても大きかった。
GR DIGITAL II
私より10歳以上若い議員さん。真摯な態度と正直な発言に安心し、今後の活躍を期待したいと思った。また時間を見つけて会いに行ってみたいと思うと同時に、他の議員さんの話とも聞きくらべてみたいと思った(^_^)
やっぱり会って直接話をするって事がいかに大切かを痛感したのでした(^^)
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