父親の故郷でもあり、いまでも親戚が多い福島県いわき市。壊滅的な被害を受けた宮城県や岩手県と比べ、福島県の情報は原発事故関連を除いては非常に少なかった。
安否確認が出来てほっとしていた矢先、祖母がお世話になっている介護施設から電話が入って、「給水車が来ても放射能を恐れてドライバーが途中で引き返してしまう。食料も日常生活物資もあと数日分しかない。職員もガソリン不足で出勤出来ない。最大限の努力はするが、このままだととてもお世話を続けられない。万一の場合はご容赦願いたい」という内容だった。
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避難所には救援物資が届けられても、こういった施設には十分に届けられていない様子。そもそも津波の被害にあった小名浜港近辺以外では住戸に大きな被害が無かった事は確かに幸運。でも断水し、スーパーや商店の食料品や日用品は物流が止まり入荷未定ではやはり大変な状況のようだった。
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こちらから送ってあげたくても宅配便は受け付けてもらえず、また道路も災害救助の為に空けておかなくてはと云う事で、なんとも歯がゆい日々が続いていた。
その後介護施設からはギリギリの所で救援物資が届き、事なきを得たと連絡が入ってホットしたのだった。
先月末には常磐道も一般車が通行可能になり、月初めの仕事が一段落した日曜日に父親と二人でようやくいわきへ行ってみる事にした。
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常磐道は所々路面のうねりが気になるくらいで、ほとんど問題なし。いわき湯本インターを降りて一般路を走ると屋根の瓦が壊れてブルーシートで補修してある家屋がちらほら。介護施設に到着して祖母を見舞い、担当者に心からお礼を伝えた。届けられた救援物資が会議室に置かれているのを見て人の温かさに感謝せずにはいられなかった。
墓参りに行くと、墓石が倒れているのが随分あった。4件の親戚をお見舞い。4件のうち3件は瓦が壊れていた。電話で様子は聞いていたが、やはり実際にそこに行って直接自分の目で見る事の大切さを痛感。
一通りお見舞いを済ませた後、津波の被害が出た小名浜港へ行って見る事に。小名浜にも親戚はいるのだが、1ブロック手前で被害を免れたらしい。
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港へ入る直前の交差点から信号も消灯したまま。道路の瓦礫はすでに随分ときれいに撤去されていて、車の通行にはほとんど支障はなかった。車を降りて歩いてみると事の重大さをすぐに理解出来た。
三陸地方のあたり一面更地になってしまっているような状況では無いものの、それでもこんなありさまなのかと驚くばかり。実際に歩いてみると、その範囲の広さも良く判る。
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2階部分まで破壊されている事を見ると唖然とする。
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道路の真ん中にこんな物が取り残されていたり・・
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「さぁ、ここから始めよう」・・だ。
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